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イメージ操作の一面も

 ニュースを読み解く「国民総所得のアップ」池上彰 北日本新聞2013年7月28日(日)

 安倍首相は選挙中、「一人あたりの国民総所得を10年間で150万円増やす」と宣言しました。(中略)
 かつて1960年代、池田隼人首相は「10年間で皆さんの所得を倍増させます」と国民に約束し、これを実現させました。これとイメージが重なるのですが、似て非なるものなのです。(中略)
 国民総所得(GNI)とは、GNP(国民総生産)と同じ数字です。
 いま国の経済指標としてよく使われているのはGDP(国内総生産)ですね。(中略)
 これに対してGNPは日本の企業が海外で生産した商品やサービスも含まれます。(中略)
 GNPは日本の企業が生産したものを金額で表したものですから、これを買うため支払われた金額であるGNE(国民総支出)と同額になります。さらに日本の企業が得た所得であるGNIとも同額です。(中略)
  「総生産を増やす」というよりは「総所得を増やす」と言った方が、私たちの所得が増えるイメージがありますよね。いわばイメージ操作と言っていいでしょう。
 しかし、GNPは日本の企業が海外で生産したものも含まれます。(中略)
 国内の労働者の給料が減っても「国民総所得は増える」ということもあるんです。
 GNIには個人の所得だけではなく、企業の所得も含まれます。(中略)
 こう考えると、「一人あたりの国民総所得が増えた」となっても、一人あたりの純所得は減ってしまうことがあります。これでは言葉のマジック。ウソは言っていないけれど、有権者に誤解させる。(中略)

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