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2010-02-05

自治体財政 予算・決算のポイント

と題した「地域自律への議会審議」(主催:自治体議会政策学会)という特別講義を受けてきました。
 31日の後援会総会終了後に1日・2日開催の上記の講座に参加のため両国へ飛び、帰って参りました。何時もの私なりの重要(勝手な)なキーワードを列記させていただき、報告とします。

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第1講義
「自治・分権と公共サービスの再編」
今村 都奈雄 氏 (中央大学法学部教授)
* 「地方分権」という賞味期限切れ用語に代わる、法学者の立場から「地域主権」という用語に一言。原点を見失った分権改革。
* 公共サービス→住民自治←地方自治法。自治型社会へ。
* 地方自治基本法(神奈川県)、地方政府基本法(総務省)。公共サービス基本法(総選挙前)⇒公共サービス基本条例←自治体議会が主体的に考える時代が来た。
* 理念無き「PFI」「指定管理者制度」「アウトソーシング」。公共サービス改革の重要性。住民意志を惹きつける議会であれ。自治体行政(ローカルガバメント)が最後のチェック。
* 大きくなり過ぎた郵貯・簡保、郵便事業は公共サービスの「最後の砦」。
* 成熟社会における多様なニーズ←NPOと市民立法。現政府の「地域主権戦略会議」の今後の行程表に注視。

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第2講義
「2010年度予算審議と自治体財政 -予算の読み方」
星野 泉 氏 (明治大学政治経済学部教授)
* それぞれの自治体の基準(経費)つくり、プライオリティ(産業構造をしっかり見る)を決める。
* 日本の地方交付税(垂直調整型)→地方財政調整(水平調整型)へ
* 日本は「銀行が国債を買う」間接金融社会。
* 90年代の公民一体の無謀な分野への参入、自治体の許容範囲を超えたものへの積極参加。
* 政策分野別社会支出(対国内総生産比)19%中、高齢・保険分野に15.3%。
* 景気に左右される法人関係二税は地方税に向かない。
* 財政力指数・経常収支比率・実質公債費比率・将来負担比率、それぞれの推移に注視。
* 地方交付税と臨時財政対策債?。一括交付金制度の中で義務教育・社会保障をどうするのか?
* 少子化対策で成功したスウェーデンのコミューン(市町村)における就労者(パジャでは女性の8割、男性の6割弱)が公共部門(教育・医療・福祉)で働いている。

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第3講義
「地方格差と財源保障 -自治体財政の安定」
青木 宗明 氏 (神奈川大学経営学部教授)
* 一般財源の人口1人当たり額(A県の地方税・約17万8千円弱+地方交付税・0円、S県の地方税・約9万3千円弱+地方交付税・約25万円)をどう考え、捉えるか?
* 財政難、債務負担、限界集落、シャッター商店街、生活保護の激増。
* 交付税の「段階補正」改正。なぜ財源供給システムは縮減されたのか?。時代トレンドが中心となる日本財政学・経済学。
* 交付税の回復だけでは「地方」の窮状の根本的解決は困難。例えば、今までの「輸出産業奨励作」「農地改良等の公共事業中心の農業政策」などの方向性で良いのか?
* ふるさと納税は寄付レベル。納税先の自治体間競争にしかならない「自治体」の形骸化、「自治体」勘違い。
* 「基準財政収入に含まれない財源」と「主要な補正係数(基準財政需要の算定に用いられる)」。
* 注意すべき「水平的財政調整」「地方共同税・地方共同財源」論(問題)をどう考えれば良いのか?国の責任放棄ではないのか?
* 地方代表(首長・議員)が国会議員に選出・兼任、(首長・議会議長)からも中央行政府に選出のフランス型(戸別所得保障などの「手厚い農林水産業に対する財源の確保」と「地方税が法人税収入にほとんど頼っていないこと」から、劣悪な環境を伴なう企業誘致はまずしない)。国民・市民の意識が変わる(上がる)↑。
* 農業水産業分野は長期スパンで考える。都市の自治体も賛同できるように発信・納得を常に意識する。
* 結果を受けて、次をやる思考のルーチン化。内部の人間は良く分かっているが、何もできない(←御用会社など関与)。月並みな提案・議案に注意(違う視点で行政を促せる行動←既存の物の使用等)!。外部の力(どっちを向いているのか?)を常に意識させる行動。

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第4講義
「説得から納得の政策形成 -図解コミュニケーションで行政改革」
久恒 啓一 氏 (多摩大学経営情報学部教授)
↑ 氏の図解ウェブ・ページを見るだけでも「何か」と「何か」が繋がる。
* 考える(られない)から自ら考えさせる質問・行動。あえての調査が、日常のルーティン化を気づかせる。
* 行政は計画・骨子から出発する。住民ニーズの視点を常に考える。
* 21世紀に入ってからの世界潮流の変化を認識せよ!
* 少子化の原因・影響・対策を多元的に(図解的に)思考し、常に引き出しを広く持つこと、ICTの時代。
* 「行政からの説得」から「市民の納得」の時代へ。市民満足度の向上、市民評価を上げる(市民ニーズを把握する)。不完全なものに参加したがる行政。地方自治体の事業は、ほぼ横並びの4千事業、プライオリティをつける作業。市民満足度調査⇔行政評価。
* 行政マンが知っていることを吐き出す快感、今までやっていたことが何だったのか?気づいていただく(自ずから考える)行動。聞く、教えてもらう。他者と思っている方の参画を促す。有権者の声(背景も含めて)⇔行動する、促す。
* ブログは市政報告。トゥイッターは街頭演説。

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第5講義
「議会活動と自治体ファイナンス -持続可能な自治体運営を求めて」
稲生 信男 氏 (東洋大学国際地域学部教授)
* 議会と「市場」はどのように向き合うのか 
* 生活維持が求められる時代⇒持続可能性が重要。立ち位置がファイナンスから決まる。
* 議会全体と個々の議員活動の「情報開示」を促進・仕組みを構築⇔国・県・市・民。自治体の資金調達への配意。住民への負担説明。
* 公募債:不特定多数(一般人)の投資家に売却される地方債。銀行等引受債:銀行から融資が行われる地方債(①債権形式⇒権利者が移転(へぇ~目から鱗)する←こっちが増えて行く②証書形式⇒普通)。地方債の原則禁止から原則自由へ。早期是正措置としての許可を残す。2008年以降の地方公営企業等金融機構の発足⇒マーケットからの資金調達。市場からは公営公庫と同等の評価⇒今のところ安定。2009年から日本銀行の地方債の適格担保対象の拡充←間接。公営企業・公社・3セクを監視の対象←2007年制定の自治体財政健全化法。
* 地方債の4割がほぼ市場にさらされている。公的資金(財政融資資金、公庫・機構資金)、民間調達資金(市場公募資金、銀行等引受資金)。借りたい時に借りられるか?
* 指定金融機関ではオール・イン・コストで収益性を判断→収益機会が下がっている。資金調達コストを圧縮→入札制度の導入。グループファイナンスの導入→トータル→財政課・会計課。公社にお金を貸さない状況も・・・。
* 4指標が見えてくる「基金額比率」=(基金の額)/(標準財政規模)と「将来負担比率」との関係。
* 総合計画にもとづく行政運営の実施→計画にない事業を恣意的に予算化しない。
* 償還可能年数。財政状況とマニフェストを関連させオープン指標とする。
* 対住民←行政サービス「提供能力」の持続可能性。対市場←返済能力の持続可能性(+将来性)。市民意向調査等の実施(政策マーケティング)が最重要。
* 政策分野(セグメント)別の財政コントロール「縦割り」を越える内容が増えている。。「分け方」を変える。退職金債の考え方→退職金の運用を見る(注視する)。
 

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 ←主催者会長の竹下譲氏
 たまには、こういう修了証書もアップ→

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